2013年 06月 06日
20130606\2
セルビアに関する101Aとは別のプロジェクトで
僕がある前衛的舞踏の映像に詩を書いて朗読し、それを映像の中に組み込むことになった。
その踊りには音楽は付いていないので
ダンスのみからのインスピレーションで書かなくてはいけなかった。
形式は自由だったので、7分の映像の為に三つのソネットを提供した。
最終的にどういう作品になるのかまだわからないので楽しみだ。
ここに詩だけを載せます。
[見えない色]
見えない色
白と 黒が 密かに内包している
記憶
今も波打っている 内側の峰に
見えない色
そっと髪に触れていった いつか
ずっと昔
誰にも知られず育っていた この血で
聞こえる?
湧き起こる声
微かな熱と光を帯びて
衝動、今、僕の中の色は
僕をして自らを示す
白と黒の この世界に
[ゲーム]
流れていく 溢れている
いくつもの呼吸 そして
制約というやつは
いつも僕の肌よりも硬いもので出来ている
ただ 時の中に泳ぎ 佇む
どこまで続いてゆくのだろう
緩慢なゲーム
まるで絶望的な優しさみたいに
自由と不自由
境い目の住人
ここに ほんの束の間 生きているもの
時間と空間
交差するこの一点の中に
永遠にもえている炎
[無空]
目を閉じる
止まらない鼓動と向き合う
どこから来たのか
美しいリズムだ
目を開く
過ぎゆくものをただ映す
愉快だ
二度とない景色に包まれて
聞こえる?
湧き起こる声
微かな熱と光を帯びて
衝動、今、僕の中の彩は
僕をして自らを示す
白と黒の この世界に
by noah101A
| 2013-06-06 02:17